ヤンバルトサカヤスデの発生にご注意を!

更新日:2018年11月30日

ヤンバルトサカヤスデとは

 台湾原産の外来生物です。町内では、小並・中尾・市の山地区などで発生が確認されています。農作物や人に害は与えませんが、繁殖力が強く、おびただしい数で移動し、ブロック塀や壁をよじ登ったり、家の中に侵入し強い不快感を与えるため、不快害虫とされています。落ち葉や腐葉土のような腐った植物質を餌としており、日光の当たらない湿った場所を好みます。

ヤンバルトサカヤスデの写真
ヤンバルトサカヤスデのサイズの写真

ヤンバルトサカヤスデの一生

 1年1世代で、卵→幼虫(1~6令)→亜生体(7令)→生体と発育し、一生は約1年余りです。交尾期は10月~11月頃で、交尾後約1か月で産卵します。

 集団移動時期は年2回あり、4~6月頃に幼虫の集団移動、10~12月頃に生体の集団移動が行ります。雨上がりなどの湿度の高い夜によく集団移動します。

ヤンバルトサカヤスデの侵入防止策

 ヤンバルトサカヤスデは表面がツルツルしたところは歩行できない特徴があるため、紙製ガムテープやステンレス版を家の周りなどに張ることで、侵入を防止できるという報告もあります。

 また、ヤンバルトサカヤスデは薬剤に弱いといわれています。家の周りに殺虫剤を散布しておくと侵入を防止できます。

ヤンバルトサカヤスデのまん延防止

 ヤンバルトサカヤスデの拡大の原因は、人為的な移動によるものがもっとも大きいと言われています。

 具体的には、園芸樹木等の根付き植物や鉢植え、堆肥等の農業資材、工事現場等の残土などとともに卵等が運ばれ、生息域が拡大していきます。

 このため、まん延防止には、地域住民の方々のご協力はもとより、園芸業、農業、建設業などの関係者の皆様のご協力が不可欠です。

 土壌等を、生息地域から搬出するときは、搬出元で必ず薬剤処理を行ってください。

 また、生息しにくい環境をつくる事も重要です。生息減となる山の環境整備、土手の草払い、下草払い、側溝の清掃等を徹底し、日当たりを良くし、暗く湿った場所を作らないようにしましょう。

ヤンバルトサカヤスデは外界から刺激を受けるとシアン化化合物を含むガスを発生するといわれていますので、焼いたり熱湯をかけたりするのはやめましょう。

ヤンバルトサカヤスデを発見された時は、環境保全係まで連絡をお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

高鍋町役場 町民生活課

〒884-8655 宮崎県児湯郡高鍋町大字上江8437番地
電話:0983-26-2006(戸籍住民・年金係) 0983-26-2017(環境保全係)
ファックス:0983-23-6303

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