冬春いちごにおいて、ヒラズハナアザミウマが増加しています
令和3年度病害虫防除情報第11号
冬春いちごにおいて、ヒラズハナアザミウマが増加しているため、令和4年3月1日付で宮崎県病害虫防除・肥料検査センターより病害虫防除情報第11号が発表されました。
生産者の皆様は今後の発生に注意し、適切な防除を行ってください。
1.作物名:冬春いちご
2.病害虫名:ヒラズハナアザミウマ
3.発生状況
(1)2月中旬の巡回調査におけるヒラズハナアザミウマの発生面積率は58.3%(平年13.0%)、寄生花率は8.0%(平年1.7%)、10花当たり虫数は2.2頭(平年0.4頭)で、いずれも平年より多であった(図1、図2、図3)
(2)今後、気温の上昇に伴いハウス内の発生量及び野外からの飛び込み量が増加することが予想される。
4.防除上の注意
(1)本虫は花や果実に寄生し、食害されると果実品質が低下するため、早期発見に努め、成幼虫の寄生を発見したら早めに防除をおこなう。
(2)成虫の捕殺による密度抑制及び発生状況の把握を目的に、施設内に青色粘着板を設置する。
(3)雑草は本虫の生育・増殖場所となるため、施設内及び施設周辺の除草を徹底する。
(4)本虫が多発すると防除が困難になるため、発生初期からの防除を徹底するが、薬剤によっては感受性の低下が認められるため、薬剤の選定に注意する(表1)。
(5)天敵及び授粉用ミツバチ(マルハナバチ等)に影響の少ない薬剤を選択して防除を行う。
(6)有効な薬剤に対する抵抗性発現を回避する観点から、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心掛ける。
<<連絡先>>
宮崎県病害虫防除・肥料検査センター
電話:0985-73-6670
ファックス:0985-73-2127
更新日:2022年03月09日