令和3年度病害虫防除情報第7号が発表されました

更新日:2021年08月11日

令和3年度病害虫防除情報第7号

令和3年8月3日、県内でいもち病の発生が増加していることを受け、宮崎県病害虫防除・肥料検査センターより令和3年度病害虫防除情報第7号が発表されました。

生産者の皆様におかれましては、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除に努めていただきますようお願いいたします。

 

1. 作物名:普通期水稲

 

2. 病害虫名:いもち病(葉いもち、穂いもち)

 

3.発生状況

1)7月中旬の巡回調査(41ほ場)における葉いもちの発生は平年並みであったが、7月下旬の巡回調査では、発生面積率が46.3%(平年38.3%)、発病度が5.9(平年4.6)、発病株率が20.8%(平年15.8%)でいずれも平年よりやや多い発生であった(図1、2、3)。特に県北部の中山間地域で発生が多い(表1)。

2)向こう1か月の気象予報では、気温は平年並、降水量は平年より多いと予想されており、今後の発生拡大が懸念される(鹿児島地方気象台7月29日発表1ヶ月予報)。

令和3年度病害虫防除情報第7号01

令和3年病害虫防除情報第7号2

4.防除上の注意

1)夏季の高温により、葉いもちの進行は一時的に抑制される可能性があるが、今後の気象条件によっては、穂いもちの発生が助長されるため、穂ばらみ後期と穂揃期の防除を徹底する。

2)葉いもちが上位葉に発生している場合や、出穂期及びその後も降雨が続き、穂いもちの発生が予想される場合は、出穂期の7~10日後にも追加防除を行う。

3)雨の多い時は雨間散布を行い、防除適期を失しないようにする。

4)穂肥を行う場合は、窒素過多になると本病に感染しやすくなるため、施肥量に注意するとともに、施肥後に病斑がみられた場合は速やかに防除する。

5)同一系統の薬剤の連用は薬剤耐性菌の発生を助長することから、作用機構の異なる薬剤をローテーションで使用する。

6)県内の一部地域ではストロビルリン系殺菌剤(以下、QoI剤)に対する感受性の低下したいもち病菌の発生が確認されているため、QoI剤の使用は年1回にとどめ、感受性の低下を助長しないように注意する。

7)BLASTAM(ブラスタム)による葉いもちの感染好適条件の出現状況については、下記リンクを参照。

 

5.その他

6月1日から8月31日の3ヶ月間、農薬危害防止運動を実施しています。農薬散布にあたっては、ラベル表示の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努めましょう。

 

<問い合わせ先>

宮崎病害虫防除・肥料検査センター

電話:0985-73-6670

 

 

 

 

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この記事に関するお問い合わせ先

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〒884-8655 宮崎県児湯郡高鍋町大字上江8437番地
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