6月中にやっておきたいサツマイモ基腐病対策
梅雨時期はサツマイモ基腐病の感染が急拡大する恐れ
令和3年6月3日、管内でサツマイモ基腐病の発生増加を受けて、児湯農業改良普及センターより梅雨時期のサツマイモ基腐病の対策について案内がありました。
梅雨時期は本病の感染が急拡大する恐れがあります。生産者の皆様におかれましては、以下の対策を必ず実施し、サツマイモ基腐病の感染防止に努めていただきますよう、お願いいたします。
*本ぽ(茎葉が通路を覆う前の対策)*
【定期巡回と発病株の除去】
・萎れた株や生育の悪い株、葉が黄化又は赤紫色の株を見つけたら、株元を確認し、茎が地際から黒~褐色に変色した株を抜根します。
・抜根した株は、袋にいれてほ場外へ持ち出してください。
・特に種芋ほ場は、入念に観察をしてください。種芋ほ場で基腐病が発生すると、来作において感染を広げるリスクが非常に高くなります。
【薬剤防除】
1.発病を確認したら
・発病株を抜根後、周辺株への感染拡大を防ぐため、銅剤散布を行いましょう。
2.定植からおおよそ5週間経過したら
・発生が確認されたほ場では、予防・殺菌効果のあるアミスター20フロアブルを散布しましょう。
・発生が確認されないほ場では、予防的に銅剤を散布しましょう。
【排水対策】
・排水不良は基腐病感染拡大の要因になります。雨で土が流亡し、排水路が埋没している場合は堆砂の除去を行う等、適切な管理をお願いします。
※写真、図は生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業(01020C)令和2年度版マニュアル「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」より引用
*苗床(効果的な土壌消毒を実施するための前準備)*
【残渣処理】
・梅雨明けまでに可能な限り種芋ごと土中の残渣をほ場外へ持ち出しましょう。
・残渣分解促進のため、土壌水分(手で握って団子ができる状態)を確保した上で、分解促進資材やたい肥を施用後、3回以上耕転しましょう。
お問い合わせ先:児湯農林振興局農業経営課(児湯農業改良普及センター)
電話:0983-43-2311 ファックス:0983-43-2313
更新日:2021年06月10日