収穫前・収穫直後にやっておきたいサツマイモ基腐病対策
県内のサツマイモ基腐病発生件数が昨年の同時期と比較して大幅に増加していることを受け、児湯農業改良普及センターより収穫前~収穫直後にやっておきたいサツマイモ基腐病対策が案内されました。
高鍋町内においてもサツマイモ基腐病の発生が確認されております。生産者の皆様におかれましては、ほ場の定期的な確認による発病株の早期発見と除去、及び収穫後の残さ処理の徹底など今作における感染拡大防止と来作に向けての感染防止に努めていただきますようお願いいたします。
[発病株の除去と薬剤防除]
・かんしょのほ場を定期巡回し、茎が地際から黒~褐色に変色した株を見つけたら抜根し、周辺株に銅剤を散布します。
・雨、風が強い台風等の後には、アミスター20フロアブルを散布しましょう。
・収穫時はほ場で発生を確認する最後の機会です。そのため、いつも以上に注意して観察し、発病株は芋や根ごとほ場外に持ち出してください。
・特に種芋ほ場は、入念に観察をしてください。来作において感染を広げるリスクが非常に高くなります。
[機械や資材等の洗浄]
・発病を確認したほ場で使用した機械や資材等を別のほ場で使用する場合は、洗浄やケミクロンG等で消毒します。特に収穫機やトラクター等の大型機械は、残さや土が大量に付着し、別ほ場への持ち込みの危険性が高いことから注意が必要です。必ず汚れを洗い流して使用してください。
[収穫後は必ず残渣分解を!]
・土壌中に残っている羅病残さは翌年の感染源となるため、分解資材を投入後、残さ処理(残さのすき込み)を行い、残さ分解を促進します。
・残渣の分解には、20℃以上の地温が必要です。また、残さが乾燥し、固くなると分解が進みにくくなります。そのため、発病を確認したほ場では速やかに収獲し(9月末まで)、収穫後10日以内に残さ処理を実施しましょう。
・苗床についても残さを持ち出し、地温の高いこの時期に耕うんを行い、残さ分解を促進しましょう。
(お問い合わせ先)
児湯農業改良普及センター
電話:0983-43-2311
ファックス:0983-43-2313
更新日:2021年07月30日