鴫野棒踊り

更新日:2022年01月31日

由来

鴫野水神

 250年ほど前(1770年頃)に鴫野地区で流行した疫病が「水神の祟り」とされ、棒踊りを奉納することで鎮めようと考えたことが始まり。

 当時の地元の人々が現新富町の上日置地区の人々から棒踊りを伝授してもらった。上日置の踊りは水神で有名な「水沼神社」に奉納していたことから水神慰霊のためにこの踊りを取り入れた。

 現在は、鴫野地区の「鴫野棒踊り保存会」により保存・伝承されている。

踊りの形式

鴫野棒踊り

踊りは2列縦隊、2名の唄い手と※12名の踊り手で構成され、鉢巻を締め、タスキを綾取った装いで、各列向かい合い「棒」や「鎌」などを打ち合う勇壮なもので、次の6段階に分かれる。

「引き出し」・・・踊りの隊列を展開する

「もじり」・・・棒を互いに打ち合うもの

「立棒」・・・棒を高く掲げ立てるもの

「鎌」・・・鎌と棒を打ち合うもの

「木太刀」・・・鎌を木太刀に持ち替えて棒と打ち合うもの

「引き込み」・・・二列縦隊の行進の隊列に展開する

※本来24名、平日開催等により、人数が集まらないことや、会場の広さに合わせると12名が妥当になる

唄は踊り手の士気を高めるために、とても大切なもので、唄の文句は次の6種である。

1.嫁女は眼もと    2.霧島松は    3.月夜に抱かれて寝たが

4.しのめ竹は    5.おせろの山は    6.焼野のきじは

1.を唄うと以下のようになる

唄い手「よおめえじょうほほ おははははは」 踊り手「サアサア サアサア」

唄い手「やめもとおは ええやらやれ よめじょは めえへへもおおおと やそれはよおほほれええええ なさあまあは」 踊り手「ソレワ ソイソイ」

駄祈念祭

鴫野棒踊り

現在は年に一度、鴫野地区にある2ケ所の水神の碑の前で駄祈念(だきねん)の日に行われる。これは、旧暦9月(現10月)の最初の午の日に当たり、秋の収穫期に入るため牛馬の安全及び大きな水害が起こらないよう祈念し水神様に捧げる農家の祭事である。

踊り手の募集について

「鴫野棒踊り保存会」では地域に古くより伝承されてきた無形民俗文化財「鴫野棒踊り」を一緒に踊っていただける方を以下のとおり募集しています。

応募要件:西都・児湯地域にお住まいの方    ※年齢・性別は問いません。

お申込先:ページ下部の問合せ先にご連絡ください。

この記事に関するお問い合わせ先

高鍋町役場 社会教育課 文化係

〒884-0006 宮崎県児湯郡高鍋町大字上江8335番地2
電話:0983-23-3326
ファックス:0983-21-1681

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